効率的に涼しく・暖かくするには?エアコン取り付け時の向き

エアコンは一度間違った場所に取り付けてしまうと、その後やり直すことがほとんどできないので、新しく購入したり、新築のお家に取り付けるときは慎重になりますね。
また、どこに取り付ければ効率良く空調が整うのか、気になるところではないでしょうか。

今回はエアコン取り付けに際して、どの位置・向きに設置すればちょうどよく涼しく・暖かくなるのかについて、詳しくご紹介したいと思います。
これからエアコンの取り付けを考えている方は、ぜひ以下の内容を取り入れてみてくださいね!

■最低限のエアコン取り付け条件

エアコンの取り付けには、いくつかの条件があります。
これらにあてはまらないと動かなかったり、法律に引っ掛かったり、快適に使えなかったりするので、必ず条件に合う場所・環境を整えましょう。

・エアコン専用コンセントの近く
エアコンはほかの電化製品と違い、消費電力が高いです。
そのため専用のコンセントがある、言い換えると分電盤から専用回路が伸びている必要があります。
このコンセントは普通のコンセントと違い、たいてい高い位置についています。

・分電盤に表記されている電流容量が30A以上
消費電力が高いため、電流容量が30A以下だとブレーカーが落ちてしまうでしょう。

・エアコンの設置スペースがある
現在のエアコンは昔より大きくなっており、築年数のある建物などで取り付ける場合は、設置スペースが確保できるか確認が必要です。
室内機は上部・左右に5cm以上の空間、室外機は前方20cm、左10cm、右25cm以上、後方5cm以上の空間があれば正常に稼働できるでしょう。

・火災報知器がエアコン設置位置から1.5m以上離れている
エアコンの風によって感知できなくなる可能性があるため、消防法では火災報知器から1.5m離れている位置に設置することが規定されています。

・配管用の穴がエアコンよりも低い位置にある、穴を空けられるスペースがある
室外機をつなぐ配管を通すため、壁には穴が空いていないといけません。
この穴はエアコンよりも低い位置にある必要があり、高い位置にあるとエアコン内部で発生した結露水が逆流して、吹き出し口から水が漏れてしまうでしょう。
新しく穴を空ける場合は、空ける位置に筋交い(壁内の補強材)がないかどうか、設計図などを見て確認しましょう。

これらの条件に合わない場合は追加工事を行うことで設置可能になりますので、詳しい内容については前回の記事を参考にしてみてください。
【意外と盲点】エアコン取り付け条件まとめてみました>> 

■さらに涼しく・暖かくなる取り付け位置と向き

エアコンの取り付け位置・向きによっては効率良く涼しく・暖かくなります。
エアコンを長持ちさせることにもつながるので、ぜひ取り入れていただけたらと思います。

【室内機】

・床面から1.8~2.4mの高さの位置
エアコンはなるべく天井に近い場所に取り付けるのがいいとされています。
とくに冷房は、暖かい空気は上へと昇るので、室内は必然的に天井付近が暖かい状態となります。エアコンはまず室内の空気を吸い込むので、天井の暖かい空気から吸い込むと、効率よく空調が循環することになるのです。

・窓上
窓上に取り付けると、エアコンを効率的に稼働できます。
窓は閉じていても日差しや外気の影響を受けるため、窓近くは室温が他の場所と異なることが多いです。夏場は室内より高く、冬場は室内より低いでしょう。
そのため適切な温度調整ができ、心地よい室温を保つことができるでしょう。

・室内の短辺に取り付ける
部屋が長方形の場合は、一辺が短い壁に取り付けるのがいいでしょう。
エアコンは一方向に風を流すので、できるだけ遠くまで届く向きに取り付けたほうが、室内の温度が下がりやすく・上がりやすくなります。

・吹き出し口付近に物を置かない
エアコンの吹き出し口付近にタンスや本棚といった家具を置くと、せっかくの冷たい・暖かい空気が部屋に行き届かず、適温になるまで時間がかかってしまいます。
暖かい空気が天井に溜まりやすいので、とくに暖房だとエアコンは下へ下へと風向きを調整します。風を阻害されると暖まりにくくなるでしょう。

【室外機】

・周りにスペースを空ける
上で紹介したスペースが空いていれば問題ありませんが、狭い場所だとショートサーキットが発生して、室外機に負荷がかかるでしょう。
ショートサーキットとは、室外機の吐き出した暖かい空気が壁などにぶつかってはね返り、室外機が再び暖かい空気を吸い込んでしまうことで、能力が低下したり故障を早
めてしまうことです。

・雪によるダメージを受けない場所
室外機は雨に濡れても大丈夫ですが、雪で埋もれてしまうと動かせません。
降雪地域では雪に覆われないよう高い位置に設置するか、もしくはフードを被せるなどの対策が必要でしょう。

・日陰に設置
エアコンは外気温が43℃以上になると、故障しないよう安全装置が働いて止まる可能性があります。
そのため、室外機はできるだけ日陰に設置するのがいいでしょう。

■まとめ

エアコン取り付けは最適な位置・向きにすれば、効率よく空気を循環して室温を保つことができます。
取り付けの際には、ぜひ参考にしてみてください。

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