【意外と盲点】エアコン取り付け条件まとめてみました

古くなったエアコンを買い替える、新居のために新しく買うなど、エアコンを購入するタイミングはさまざまです。
しかし、日常的に使うものであっても、買ったことがない方にとっては、エアコンは意外と未知の領域ですよね。大手量販店などが発表しているエアコン取り付け条件を初めて目にして、「えっ」と思われたかもしれません。

今回はエアコンを取り付ける際に確認しておきたい設置条件についてご紹介いたします。
取り付けを考えている方は、順番にチェックしながら読んでみてください。

■エアコン取り付け条件は6つ!

・コンセント
エアコンには専用のコンセントが必要です。
エアコン用に高い場所に設置されたコンセントはありますか。
エアコンはほかの電化製品と違って、消費電力が高いです。普通のコンセントでは発熱による火災が懸念されます。
また、分電盤からも専用回路が伸びている必要があります。分電盤を見て「エアコン」「AC用」という文言があれば問題ありませんが、ない場合は専用回路を引く工事をしなければなりません。コンセントがない場合も同様です。

・電流容量、電圧
電流容量とはアンペア(A)、電圧はボルト(V)のことです。
分電盤を見て、30Aという表記があればエアコンを設置できます。この数字を下回ってしまうと、ブレーカーが落ちてしまうので注意しましょう。
電圧はエアコンを買う際にも注意したい重要な部分です。
エアコンは100V・200Vで動く2種類があり、コンセントもその電圧、プラグ形状にあったものでないと動きません。
そのため、購入の際はエアコンの電圧についてメモをしておきましょう。

・スペースの確保
昨今のエアコンは昔の製品と比べて大きくなっており、給気口も前面ではなく、上部になっています。
そのため、エアコンの周りはある程度のスペースが必要です。
もちろん、ドアやクローゼットの近くに配置して開閉の邪魔になってしまったり、背の高い家具がすぐ下にあって効きが悪いということにならないようにしましょう。

●室内機

左右 前・下
5cm以上 5cm以上 気流が遮られない程度

 

●室外機

左右 後ろ
20cm 左:10cm以上 右:25cm以上 5cm以上

 

・火災報知器
消防法により、火災報知器はエアコンから1.5m以上離れた場所に設置するよう規定されています。
なぜかというと、エアコンの風に阻害されて火災や温度変化を検知できない、という事態を避けるためです。
安全のために必ず守りましょう。

・配管用の穴
エアコンは室内機と室外機がセットで売られています。
設置される場所はそれぞれ名前の通りですが、この2つをつなぐための配管が必要なので、壁に専用の穴が空いていなければなりません。
またこの穴は排水用ドレンホースも通りますので、逆流しないようエアコンの下部にあることが条件となります。

・室外機はなるべく日が当たらない場所に
昨今は40℃超えの夏も珍しくありません。
実はエアコンは外気温43℃で1時間の連続運転が可能というJIS基準がありますが、それ以上の温度には規定がありません。
つまり、43℃を超えると安全装置が働いて運転が止まる可能性があります。
室外機はなるべく、日の当たらない場所に設置するようにしましょう。

■条件に合わないなら追加工事を

エアコン取り付け条件についてご紹介しましたが、中には「あれ、この条件は合わないかも」というものがあったかもしれません。
そういった場合はあきらめなければならないかというと、そうではありません。
もちろん、エアコンは今まで何もなかった場所にも取り付けられます。
その際の追加工事は別途料金がかかりますが、ぜひ参考にしてください。

・電圧切り替え、コンセントの設置
エアコンが100Vで、コンセント200V用だった、というときは電圧切り替え工事が必要です。
また、コンセントがない時は専用回路を分電盤から引いて作らなければなりません。

・壁の穴あけ
壁に穴を空ける場合は、建物の材質によって工事費が変動します。とくにコンクリート壁は高額です。
ただし木造の場合は1箇所まで標準工事費に含まれている場合が多いそうです。
壁の中に何もない場所(躯体にぶつからない)に穴を空ける必要があるので、目星をつけていた場所とは別のところに穴を空けられる可能性もあります。その部分を踏まえておきましょう。

・配管の延長
室外機を設置する場所が遠い、というときは配管を延長する必要があります。
一般的に4mまでなら追加料金は発生しませんが、それ以上は1mごとに追加料金がかかります。

・化粧カバー
配管が露出しないようにかぶせるカバーを「化粧カバー」といいます。
こちらを施工することで配管の劣化を防ぐことができますが、必須工事ではないので、あくまで希望者のみの工事となっています。

・室外機の特殊設置
室外機を屋根に設置したい、複数あるから二段置きしたいという場合は、設置工事が必要です。

■費用を抑えるには

追加工事は便利ではありますが、重なっていくと本体よりも高くなってしまう事態にも。
なるべく費用を抑えるためにも以下の3点を心に留めておきましょう。

・エアコンは買う前に寸法を確認する
・電圧のあったエアコンを購入する
・最短位置に室外機を置く

■まとめ

エアコン取り付け条件を紹介しました。参考にしていただければ幸いです。

島田電気は富山市を中心に北陸地域で電気工事・リフォーム工事を承っております。
エアコンに関しては家庭用・業務用を問わず設置が可能です。設置工事を行う業者をお探しでしたら、ぜひ当方までお問い合わせください。


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